害虫駆除(ハエ・蚊類)

ハエ、蚊類

ハエや蚊等飛翔する害虫の駆除には、それぞれの発生源を確認して初期段階に適切な処置を取る事が重要です。

飛翔害虫の発生源

・イエバエ、ギンバエ…動物糞、生ゴミ
・ノミバエ…生ゴミ、汚水だまり、汚水槽、下水溝
・チョウバエ…シロップ・蜜など


飛翔害虫の害

・不潔性、集団性、吸血性、視覚性など人々に嫌悪感や不潔感を与える
・O−157、細菌、感染症を伝播する
・飲食物への混入が社会的トラブルの原因となる


駆除方法

・専用機器を使用した殺虫剤の噴霧(殺虫剤を撒いた後も、その場所を通過した害虫は死滅します)
・誘引灯を使用した捕虫器
 しかし、何といってもきちんとした清掃が大切です。

※駆除方法は薬剤噴霧方式が主です。
 捕虫器は駆除も行いますが、どんな害虫が生息しているかという意味合いが強いです。
 捕虫器に害虫が捕まっていない事を確認できれば、駆除が完了したといえます。


殺虫剤を噴霧する機械 細部にわたり殺虫剤を噴霧する 誘引灯を使用した捕虫器
殺虫剤を噴霧する機械 細部にわたり殺虫剤を噴霧 誘引灯を使用した捕虫器

ハエの種類

オオチョウバエ
オオチョウバエ(4〜5mm)

近年チョウバエの発生が著しい。厨房のあるところ、必ずといっていい程チョウバエがいます。 厨房内にある様々な汚泥から発生します。チャバネゴキブリ同様に厨房内で産卵繁殖しますから 大発生になってしまいます。 グリーストラップの汚泥、排水溝の汚泥等に蠢いている幼虫を、よく見ます。


オオチョウバエ
イエバエ

体長6〜8mmで英名house flyという。屋内で見る代表的な種です。 本種はゴミや堆肥から発生し、デンプン質の食物や牛乳にたかります。 厨房の床に落ちていたゴミに産卵することもあり、施設のゴミ収集所にはたいていいます。 室内の侵入を防ぐには戸の開閉に注意して、網戸をたてることである程度予防できます。


オオチョウバエ
ノミバエ(2mm前後)

ノミバエの生態はまだ詳しく解明されておらず、従って発生した場合の駆除も簡単ではありません。 捕虫器にノミバエばかり1晩で2,000匹とれたこともあり、厨房が正常に機能できなくなります。 発生源として、汚水槽(雑排槽)、腐敗した有機物などがあり、そこに卵を産み付けて繁殖します。


オオチョウバエ
ショウジョウバエ(2,5〜3mm)

キイロショウジョウバエは目が赤いのが特徴でシロップ、酒かす、ぬかみそなどが好物です。 本種は遺伝学で白目の突然変異でも有名で、殺虫剤の抵抗性の遺伝についても、本種で解き 明かされることとなった経緯があります。 2キロ先の匂いを察知して飛んでくる能力は侮り難く、生息を確認して発生源を断とうとしても、 その発生源が分からないという場合がしばしばあります。